AI導入・システム開発の費用は、
補助金でどこまで軽くなるのか
IT導入補助金は2026年から「デジタル化・AI導入補助金」に名前が変わりました。 使える制度は実在します。ただし「何にでも使える」わけではありません。 このページは、宣伝ではなく中小企業庁の公表資料をもとに、 使える場合と使えない場合の両方を書いています。
中小企業庁の公表資料から
この制度、実は「小さい会社」と「建設業」の制度です
21.2%
採択の最多業種は建設業
IT導入補助金2024 採択50,175件のうち10,613件。2025年も21.3%で最多
5名未満
従業員数の最多グループ
2024年採択のうち20,432件が従業員5名未満。大企業向けの制度ではない
2年分
クラウド利用料も対象
ソフト購入費に加え、導入設定・マニュアル作成・研修・保守も対象経費
出典: 中小企業庁「『デジタル化・AI導入補助金2026』の概要」(令和8年4月)。数字はすべて同資料の公表値です。
枠と補助率(令和7年度補正)
デジタル化・AI導入補助金2026の主な枠
| 枠 | 何に使うか | 補助上限 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 通常枠 | ITツールを導入して業務効率化・DX | 5万〜450万円 (ツールのプロセス数による) |
1/2 賃上げ要件を満たすと2/3 |
| インボイス枠 | 会計・受発注・決済ソフトの導入 | 〜350万円 | 50万円以下の部分は3/4 小規模事業者は4/5。超過部分は2/3 |
| セキュリティ対策推進枠 | サイバーセキュリティ対策サービス | 5万〜150万円 | 1/2 小規模事業者は2/3 |
このほか商店街など10者以上で連携する「複数者連携デジタル化・AI導入枠」があります。 年度・公募回で条件は変わるため、申請前に必ず最新の公募要領を確認してください。
ここからが、宣伝ページに書いていない話
「何にでも使える」わけではありません
対象は「登録されたITツール」の導入です
この補助金は、事務局に登録された「IT導入支援事業者」(ベンダー)が、事前に登録したITツールを 導入する場合に使える仕組みです。つまり会計ソフトや予約システムなど、 既にある製品を入れる費用を支援する制度です。
ゼロから作るオーダーメイド開発は、乗りにくい
「うちの業務に合わせてシステムを作ってほしい」という計画は、この補助金の対象になりにくいのが実態です。 その場合の受け皿は中小企業省力化投資補助金(一般型)—— IoT・AI等を使ったオーダーメイドの省力化設備・システムを対象とし、補助率1/2(小規模事業者等は2/3)、 上限は従業員規模により異なります(公式サイト)。
どちらに乗るかで、作るものの設計が変わります
既製ツールで足りるのか、作る必要があるのか。この判断を間違えると、 補助金のために不要なツールを買う・補助金に乗らない開発を進める、のどちらかになります。 だから当社は、補助金の話より先に業務の棚卸しをやります。 棚卸しの結果「既製ツールで足りるので当社の出番はありません」なら、そうお伝えします。
よくあるご相談
補助金について
IT導入補助金はなくなったのですか?
なくなっていません。令和7年度補正予算事業から「デジタル化・AI導入補助金」に名称が変わりました。ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)に加え、導入設定・マニュアル作成・研修・保守サポートなどの導入関連費も対象です。
オーダーメイドのシステム開発に補助金は使えますか?
デジタル化・AI導入補助金の対象は、事務局に登録されたITツールの導入です。ゼロから作るオーダーメイド開発はこの補助金には乗りにくく、その場合は「中小企業省力化投資補助金(一般型)」が受け皿になり得ます。どちらに乗る計画かで設計自体が変わるため、作る前に確かめる必要があります。
小さい会社でも採択されますか?
中小企業庁の公表資料では、IT導入補助金2024の採択50,175件のうち従業員5名未満の事業者が20,432件と最多グループです。業種別では建設業が21.2%で最多。小さい会社ほど使われている制度です。
貴社は補助金の申請代行をしてくれますか?
申請代行はしていません。当社がやるのは、やりたいことを棚卸しして「どの制度に乗る計画か・そもそも補助金を使うべきか」の見立てを出すところまでです。補助金ありきで不要なものを作る提案はしません。制度の詳細は必ず最新の公募要領で確認してください。
補助金の話より先に、計画の棚卸しから
初回の棚卸しは無料です。30分オンラインで、やりたいこと・会社の規模・いまの業務を伺い、「既製ツールで足りるのか、作る必要があるのか」「その計画はどの制度に乗り得るのか」の見立てをお返しするところまでが無料の範囲です。補助金を使わない方が早い、という結論もあります。
- 1 下のフォームを送る。箇条書き1行で構いません
- 2 30分オンライン。資料の準備は不要。いつもの帳票をそのまま見せてください
- 3 見立てを無料でお返し。進める場合の概算費用もこのとき出します
お困りごとシリーズ
台帳をぜんぶ見る症状ではなく「これは何の問題なのか」を定義し、実際に見えるようにしたところまでを1本ずつ書いています。
ホームページはある。でも、問い合わせが来ない
問い合わせ数だけでなく、商談・受注につながる場所まで育てる
見せられるもの:Mercury PDCE(0件 → 半年 → 月30件) 07新サービスを作っても、客が来ない
発注者が探す市場かを、作る前に確かめられていない
見せられるもの:Mercury PDCE(0件 → 半年 → 月30件) 09請求書を出したあと、入金予定を手で打ち直している
請求と入金が別の場所にあり、繋いでいるのが担当者の頭の中だけ
見せられるもの:サンプル3ファイル+プロンプト(その場で試せる) 10サーバーが古いと言われたが、どこも引き受けてくれない
サーバーが古いのではなく、Webと業務とメールが同じ場所で絡んで作業範囲を確定できない
見せられるもの:老朽サーバーのAWS移行(調査から本番切替まで) 01人を増やしても、現場が楽にならない
人手不足ではなく、時間帯ごとの配置が見えていない
見せられるもの:168時間 配置ビュー 02案件の利益が、締めてからしか分からない
見積・原価・入金が別の場所にあり、突き合わせが月末しかできない
見せられるもの:Mercury-Link 03ベテランの頭の中にしか、正解がない
文書がないのではなく、文書に聞けない
見せられるもの:マニュアルRAG 06古いシステムを、もう誰も直せない
システムが古いのではなく、仕様がプログラムの中にしかない
見せられるもの:業務ファイル棚卸しツールどのお困りごとから入っても、進め方は同じです。 経営のお困りごとに伴走する進め方 にまとめています。 そもそもAIをどこから始めればいいか決まっていない場合は、 AXの現在地 (松尾豊教授のAX1〜5で自社の位置を決める)から読んでください。