案件の利益が、
締めてからしか分からない。
これは「利益率が低い」問題ではありません。
同じ案件の数字が別々の場所にあり、突き合わせられるのが月末だけというお困りごとです。
赤字を止められるのはまだ発注していない分だけなのに、その判断が締めたあとに来ます。
こういう言い方で相談が来ます
どれも症状です。原因はまだ言えていません。
「終わってみたら、あの案件は赤字だった。」
「追加工事をやったが、請求に乗っているか自信がない。」
「月次が出るのは翌月の中旬。出たときにはもう次の月が走っている。」
「外注の請求書が出揃うまで、原価が確定しない。」
「どの案件が儲かっているか、社長が即答できない。」
「来月の手元資金がいくらになるか、通帳を見るまで分からない。」
これは何の問題か
同じ案件の数字が四か所に分かれていて、
突き合わせられる人と時間が、月末にしかない状態。
ひとつの案件を追うために、見ないといけない場所がいくつもあります。 それぞれの場所では正しい数字が入っています。問題は、誰も横に並べていないことです。
ひとつの案件の数字が、どこに散っているか
見積の金額
Excel。担当者ごとにフォーマットが違い、最終版がどれか分からないこともある
発注と原価
紙の注文書とメール。現場で先に決まって、あとから事務に回る
入金と支払
通帳と会計ソフト。案件名ではなく取引先名で並んでいる
現場での変更
電話とLINE。追加工事を口約束で受けたところまでしか記録がない
なぜ「締めてから」では手が打てないのか
赤字を止められるのは、まだ発注していない分だけです。
工事が終わり、外注の請求書が出揃い、月次を締めて初めて分かる——その時点で、支払う義務はすべて確定しています。 打てる手はもうありません。同じ情報が進行中に見えていれば、残りの発注を絞る、追加工事を有償で通す、 工程を組み替えるという手が残っていました。変わるのは金額ではなく、知るタイミングです。
数字で置くと、こういう話になります
請負500万円・粗利率20%の案件なら、見込み利益は100万円。 ここで拾い漏れた外注費と、請求し忘れた追加工事が合わせて30万円あれば、利益の3割が黙って消えます。 同時に何本も走っていれば、どの案件で消えたのかを特定するだけでも一苦労です。 ※ 構造を説明するための試算です。特定企業の実績値ではありません。
見えていないと、こういうことが起きます
赤字が事故ではなく結果になる
防げたはずのものが、毎回「終わってみたら」で処理されます。
値付けの根拠が育たない
どの案件がなぜ薄かったのかが分からないので、次の見積に反映できません。
資金繰りが読めない
入金と支払のずれが案件ごとに違うので、来月の手元資金が通帳を見るまで確定しません。
追加工事が無償になる
記録が口約束で止まっていると、請求のタイミングで根拠が出てきません。
二重入力が増える
同じ数字を見積書・注文書・請求書に打ち直すので、そのたびに転記ミスの余地が生まれます。
やめる判断ができない
利益の出ていない取引先や工種を、数字で特定できないまま続けることになります。
案件を軸に、全部を一本に通す。
四か所に散っていた数字を、工事案件のIDで一本に紐づけました。 見積・発注・原価・入金・支払を同じ案件の下に並べると、進行中の粗利がその場で出ます。 原価が予定を超えたら、締めを待たずに画面が警告します。
これが Mercury-Link です。 自分たちの工事の実務のために作って、いまも動かしているシステムです。
工事別P/L
案件ごとに売上・原価・粗利を即時集計。利益が出ている案件と出ていない案件が一目で分かる
キャッシュフロー
入金予定と支出予定を同じ時間軸に並べ、手元資金の推移を週・月単位で先読みする
帳票の統合
見積書・注文書・請求書を同じ案件データから生成。二重入力をなくす
マスタの一元化
得意先・外注先・社員・経費科目を一本に。取引先ごとの利益貢献度も出せる
正直に書いておきます
- —Mercury-Link は自分たちの工事の実務で動かしているシステムです。外部のお客様への導入実績はまだありません。
- —いまのところ製品として販売していません。お見せできるのは、動いている実物です。
- —御社の業種で同じことをやるなら、案件の定義から作り直します。工種も原価の切り方も業種ごとに違うためです。
見えるようになると、判断が変わります
粗利が上がると約束はしません。変わるのは気づくタイミングです。
赤字が「防げる事故」になる
原価が予定を超えた時点で分かるので、残りの発注や工程で手を打てます。
追加工事を有償で通せる
発生した時点で案件に紐づくので、請求の根拠が残ります。
次の見積が育つ
どの工種・どの取引先で薄くなったかが分かるので、値付けに反映できます。
来月の資金が読める
入金と支払を同じ軸に並べるので、手元資金の谷が事前に分かります。
社長が即答できる
「いまどの案件が利益を出しているか」を、画面を開けば言えるようになります。
こういう会社に当てはまります
建築や工事に限りません。共通しているのは「案件ごとに採算が違い、外注と入金の時期がずれる」ことです。
複数の案件が同時に走っている(建築・電気・設備・土木・太陽光)
外注費が原価の大きな割合を占める
施主やクライアントからの入金が、支払より後に来る
追加や変更が現場で先に決まる
案件の期間が数週間から数か月にわたる(制作・システム開発・イベント)
見積書と請求書を別のフォーマットで作っている
よくいただく質問
会計ソフトを入れているのに、なぜ案件の利益が分からないのですか
会計ソフトは会社全体の数字を正しく締めるための道具で、案件単位で「いまどうなっているか」を見るための道具ではありません。 仕訳が入るのは請求書が届いたあとなので、原価が確定するまで案件の粗利は動きません。 経営判断に必要なのは、確定した数字ではなくいま出ている見込みの方です。
Excelで案件ごとの原価表を作っていますが、それでは足りませんか
案件が数本なら足ります。足りなくなるのは、同時に走る案件が増えて、追加工事や外注の変更が現場で先に決まるようになったときです。 転記が追いつかなくなり、Excelの数字と現場の実態がずれ始めます。 ずれていることに気づけないのが本当の問題です。
締めてから分かるのでは、なぜ手遅れなのですか
赤字を止められるのは、まだ発注していない分だけです。工事が終わって請求書が出揃った時点では、支払う義務がすべて確定しています。 同じ情報を進行中に見られれば、残りの発注を絞る、追加工事を有償で通す、工程を組み替えるという手が残ります。
Mercury-Linkは購入できますか
いまは自分たちの工事の実務で動かしているシステムで、外部への販売はしていません。 お見せできるのは動いている実物です。同じ考え方で御社の業務に合わせて作ることはできます。
既存の会計ソフトや業務システムは捨てることになりますか
いいえ。会計は会計として残します。やるのは、案件の数字を横に並べる層をその手前に作ることです。 既存システムからデータを取り出せるなら、それを使います。
いまの案件が、いくら残るのかを見てみる
初回の棚卸しは無料です。30分オンラインで、いまお使いの見積Excelと原価表をそのまま見せてください。「どこで数字が切れているか・どこから繋ぐと一番効くか」の見立てをお返しするところまでが無料の範囲です。
- 1 下のフォームを送る。箇条書き1行で構いません
- 2 30分オンライン。資料の準備は不要。いつもの帳票をそのまま見せてください
- 3 見立てを無料でお返し。進める場合の概算費用もこのとき出します
お困りごとシリーズ
台帳をぜんぶ見る症状ではなく「これは何の問題なのか」を定義し、実際に見えるようにしたところまでを1本ずつ書いています。
人を増やしても、現場が楽にならない
人手不足ではなく、時間帯ごとの配置が見えていない
見せられるもの:168時間 配置ビュー案件の利益が、締めてからしか分からない
見積・原価・入金が別の場所にあり、突き合わせが月末しかできない
ベテランの頭の中にしか、正解がない
文書がないのではなく、文書に聞けない
見せられるもの:マニュアルRAGどのお困りごとから入っても、進め方は同じです。 経営のお困りごとに伴走する進め方 にまとめています。