Access で動いている。
作った人は、もういない。
この状況で最初に知っておくべきことが一つあります。
Access は、ファイルそのものが設計図を兼ねています。
作った会社が廃業していても、担当者が辞めていても、中に何があるかは読み取れます。
Access 2021 は 2026年10月13日にサポートが終わります
Access 2016 と 2019 は、2025年10月14日にすでに終わっています。 サポート終了は「動かなくなる日」ではなく、「更新が止まる日」です。
Access 2016 / 2019
2025年10月14日
終了済み
Access 2021(LTSC 含む)
2026年10月13日
終了予定
Windows 10
2025年10月14日
終了済み
その日を過ぎると、何が変わるか
- •ファイルは開けます。動いているものは、そのまま動きます
- •不具合や安全上の穴が見つかっても、直す更新が出ません
- •Windows や Office の側だけが新しくなり、古い Access との組み合わせで動かない箇所が出始めます
- •取引先のセキュリティ確認や保険の質問票で、「サポートの切れたソフト」の有無を聞かれることがあります
いま何を使っているかの確かめ方
Access を開いて「ファイル」→「アカウント」→「Access のバージョン情報」を押すと、年式が出ます。 Windows 10 のまま動かしている PC は、法人向けの有償延長(最長3年)を使っているかどうかも合わせて見てください。
期限があるからといって、急いで作り直す必要はありません。 ただ、中身の棚卸しだけは日付が来る前に済ませておくと、移行するかどうかを自分で決められます。
出典: Microsoft 製品ライフサイクル(Access 2016 / Access 2019 / Access 2021 / Access LTSC 2021 / Windows 10 の各ページ、2026年9月5日確認)。日付は日本時間に直しています。
まず、拡張子を見てください
話が進むかどうかは、ここでほぼ決まります。
読めます
- •
.mdb(Access 2003以前の形式。今も現役で多い) - •
.accdb(Access 2007以降)
テーブル・項目・件数・リレーション・クエリ・フォーム・レポート・VBAモジュールの構成が取り出せます。 パスワードが掛かっている場合は、それを外せる方がいれば読めます。
読めません
- •
.mde/.accde(ソースを落としたコンパイル済み) - •
.exeで配られている独自のソフト - •破損して Access 自体が開けないファイル
この場合は、画面と帳票と実際の操作から逆に組み立てることになります。できないわけではありませんが、 時間のかかり方が一段変わります。
読めるかどうかは、今この場で確かめられます
ブラウザだけで動く棚卸しツールを置いています。ファイルはサーバに送られません—— 受け取る口をこちら側に作っていないので、送りようがありません。読ませると、テーブル・項目・件数・繋がりと、 使われていない疑いのある箇所が出ます。
棚卸しツールを開く移行すべきか、Access のままでいいか
結論から言うと、動いていて誰も困っていないなら、触る理由はありません。 開発会社は「移行すべき」と言いますが、それは売る側の立場です。判断の分かれ目はここです。
移行を考えたほうがいい
- •同時に使う人が増えて、競合・破損・「誰かが開いてると入力できない」が起きている
- •ファイル共有のために、古いWindowsのPCを1台だけ捨てられずにいる
- •Access 2016 / 2019 のまま使っている(サポートは 2025年10月14日に終了)。更新の止まった PC で基幹の一部が動いている
- •税率・様式・保存要件の変更を、そのつど手作業で回避している
- •外出先や別拠点から使いたいのに、社内のPCでしか動かない
- •データが数万件を超えて、動作が目に見えて重い
- •直したい要望が溜まっているのに、触れる人がいなくて止まっている
急がなくていい
- •使っているのが1〜2人で、1台のPCで完結している
- •法令に関わる帳票を出しておらず、様式の変更に追われていない
- •直したい要望が特に無く、動いているままで足りている
- •データが数千件程度で、速度に不満が無い
この場合でも、中身の棚卸しだけは今やっておく価値があります。 分かる人が減っていく一方だからです。棚卸しは移行の決断とは切り離せます。
止めずに移す順番
いっせいに切り替える進め方は取りません。戻れなくなるからです。 現行の Access を動かしたまま、片方ずつ移します。
構造を取り出す
テーブル・項目・リレーション・クエリ・フォーム・VBA。現行を動かしたまま、ファイルのコピーだけで済む
使っている所を選ぶ
棚卸しの結果を持って、使っている人に聞く。ここだけは機械では分からない
データを外に出す
中の数年分を、Access 抜きで読める形にしておく。ここまでで最悪の事態は防げる
画面を1つずつ移す
入力が多い画面から。両方を動かしながら、慣れた順に切り替える
止める判断をする
全部移してから止める。移せなかったものが残ったら、それは残す理由がある部分
実績について、正直に書いておきます
他社の Access を引き取って作り直した実績はゼロです。 お見せできるのは、Excel と人の記憶で回していた自社の業務を読み解いて動く画面にした2件と、 Access のファイルから構造を取り出す棚卸しツールだけです。 道具と手順はありますが、他社のシステムを引き取った経験はありません。ここを踏まえて判断してください。
移す先は、先に決めません
「クラウドにしましょう」「kintone でどうですか」から入ると、 合わない部分が終盤に出てきて止まります。 合わない部分はたいてい、どこにも書かれていない部分です。だから順番は逆で、 棚卸しで何があるかを出してから、それが乗る先を選びます。
既製のサービスに乗せる
項目や運用が素直なら、これがいちばん安くて速い。合わない部分がどれだけあるかは、棚卸しをすれば先に分かります。
Webシステムとして作る
自社独自のやり方が業務の強みになっている場合。Mercury-Link や SolarEstimate はこの形です。
両方を組み合わせる
会計や販売管理は既製品に寄せ、独自の部分だけ作る。実際にはこれが多くなります。
そもそも「なぜ誰も直せなくなるのか」という構造については、 お困りごと06「古いシステムを、もう誰も直せない」 に書いています。
移行の発注を検討している方へ
相見積を取るなら、先に構造を出してからのほうが安くなります
Access移行の見積が会社によって数倍違うのは、各社が「読めない部分」に保険を乗せるからです。 このページの棚卸しツールでテーブル・クエリ・使われていない部分まで出してから声をかければ、 どの開発会社に頼むにしても保険分が消えて、見積が現実の作業量に近づきます。 結果は当社に頼まない場合の相見積にもそのまま使えます。 計画によっては補助金が使える場合があり、その見立ても無料の棚卸しに含みます。
棚卸しツールを試す(ファイルは送信されません)よくいただく質問
作った会社が廃業していて、ソースコードもありません。それでも移行できますか
できます。Access はファイル(.mdb / .accdb)そのものが設計図を兼ねているためです。テーブル・項目・件数・リレーション・クエリ・フォーム・レポート・VBAモジュールの構成は、作った人がいなくても取り出せます。読めないのは、ソースの残っていないコンパイル済みの .mde / .accde や、パスワードで保護されたファイルです。まずは拡張子を教えていただければ、どちらに当たるかその場で判断できます。
Access のサポート終了はいつですか。過ぎたら動かなくなりますか
Access 2016 と Access 2019 は 2025年10月14日に終了済みで、Access 2021(LTSC 含む)は 2026年10月13日に終わります(Microsoft の製品ライフサイクルより。日本時間)。終了しても、ファイルが開けなくなったり動かなくなったりはしません。止まるのは修正プログラムと不具合対応です。「その日までに移行しないと業務が止まる」という話ではなく、「その日以降は、直せる人も直す手段も減っていく」という話です。使っているバージョンは、Access を開いて「ファイル」→「アカウント」→「Access のバージョン情報」で確認できます。
Access のまま使い続けてはいけませんか
いけないということはありません。1〜2人が1台のPCで使っていて、法令に関わる帳票を出しておらず、直したい要望も特に無いなら、動いているものを触る理由はありません。移行を考えるべきなのは、同時に使う人が増えて競合や破損が起きている、ファイル共有のために古いWindowsを1台だけ残している、制度変更に手作業で対応している、といった場合です。判断の分かれ目はページ内に一覧で書いています。
移行するといくらかかりますか
棚卸しの前は出せません。金額は作る範囲で決まり、範囲は「いま何があって、そのうちどれが実際に使われているか」が分からないと決められないためです。ただし Access の場合は構造を機械的に取り出せるので、範囲を決めるまでが他の老朽システムより速く進みます。棚卸しを見てから判断していただければ十分で、そこまでは無料の範囲に入れています。
今の Access を止めずに移行できますか
できます。最初にやるのはデータを読み取れる形で外に出すことで、これは現行のファイルを使ったままできます。新しい仕組みができるまでは両方を動かし、画面ひとつずつ移していきます。ある日いっせいに切り替える進め方は、戻れなくなるので取りません。
全部を作り直すことになりますか
なりません。長く使われた Access ほど、作られたが今は使われていないクエリやフォームが積み上がっています。棚卸しでそこを分けると、対象が想定よりかなり小さくなることが多い。全部を作り直す前提で見積もると金額が大きくなりすぎて、結局「今のまま様子を見る」に戻ります。
Access の移行実績はありますか
ありません。他社の Access を引き取って作り直した実績はゼロです。お見せできるのは、Excel と人の記憶で回していた自社の業務を読み解いて動く画面に置き換えた2件(SolarEstimate、Mercury-Link)と、Access のファイルから構造を取り出す棚卸しツールです。ツールはこのページから今すぐ試せます。実績が無いことを踏まえて判断してください。
Access移行の開発会社を比較するとき、何を確認すればいいですか
3つあります。第一に、見積の前に現行ファイルの構造(テーブル・クエリ・使われていない部分)を出してくれるか。出さずに出てくる金額は当てずっぽうです。第二に、一斉切替を迫らないか。両方を動かしながら段階的に移す手順を説明できない会社は避けたほうが安全です。第三に、「使われていない部分は作らない」と言えるか。全部作り直す前提の見積は不必要に大きくなります。この3つは当社に頼まない場合でもそのまま使えます。
拡張子を教えていただければ、見通しをお返しします
初回の棚卸しは無料です。何で動いているか(.mdb / .accdb / .mde / それ以外)、何人で使っているか、いま何に困っているか。30分オンラインで伺って、「読み取れるのか、画面と帳票から組み立て直しになるのか」「そもそも移行すべきか」の見立てをお返しするところまでが無料の範囲です。
- 1 下のフォームを送る。箇条書き1行で構いません
- 2 30分オンライン。資料の準備は不要。いつもの帳票をそのまま見せてください
- 3 見立てを無料でお返し。進める場合の概算費用もこのとき出します
お困りごとシリーズ
台帳をぜんぶ見る症状ではなく「これは何の問題なのか」を定義し、実際に見えるようにしたところまでを1本ずつ書いています。
毎日おなじ手順で、人がパソコンに向かっている
手順が決まって判断の要らない作業が、人の時間で回り続けている
見せられるもの:入金消込/168時間配置ビュー(自社で稼働) 12AIが出した答えを、そのまま承認している
参考値のつもりで出させた機械の答えが、いつのまにか結論になっている
見せられるもの:入金消込(読ませるのは候補まで、確定は人) 11人が採れない。増員という選択肢が最初から無い
足りないのは人ではなく、今いる人数で回る形に組み替えられた業務
見せられるもの:168時間配置ビュー/入金消込サンプル 08ホームページはある。でも、問い合わせが来ない
問い合わせ数だけでなく、商談・受注につながる場所まで育てる
見せられるもの:自社サービスで0件 → 半年 → 月30件にした記録 07新サービスを作っても、客が来ない
発注者が探す市場かを、作る前に確かめられていない
見せられるもの:自社サービスで0件 → 半年 → 月30件にした記録 09請求書を出したあと、入金予定を手で打ち直している
請求と入金が別の場所にあり、繋いでいるのが担当者の頭の中だけ
見せられるもの:サンプル3ファイル+プロンプト(その場で試せる) 10サーバーが古いと言われたが、どこも引き受けてくれない
サーバーが古いのではなく、Webと業務とメールが同じ場所で絡んで作業範囲を確定できない
見せられるもの:老朽サーバーのAWS移行(調査から本番切替まで) 01人を増やしても、現場が楽にならない
人手不足ではなく、時間帯ごとの配置が見えていない
見せられるもの:168時間 配置ビュー 02案件の利益が、締めてからしか分からない
見積・原価・入金が別の場所にあり、突き合わせが月末しかできない
見せられるもの:見積・原価・入金を1本に通した工事業務の仕組み 03ベテランの頭の中にしか、正解がない
文書がないのではなく、文書に聞けない
見せられるもの:マニュアルRAG古いシステムを、もう誰も直せない
システムが古いのではなく、仕様がプログラムの中にしかない
どのお困りごとから入っても、進め方は同じです。 経営のお困りごとに伴走する進め方 にまとめています。 そもそもAIをどこから始めればいいか決まっていない場合は、 AXの現在地 (松尾豊教授のAX1〜5で自社の位置を決める)から読んでください。